シニア猫の血液検査結果の見方|正常値の目安と気にしたい数値
「血液検査の結果をもらったけど、数値が何を意味するのかよくわからない」「Hとか↑がついている項目が心配」——動物病院で検査結果を手渡されても、読み方がわからなくて不安になることがあります。
すべての数値を完璧に理解する必要はありませんが、シニア猫でよく注目される項目を知っておくと、獣医師との会話がスムーズになります。
シニア猫の血液検査でよく見る項目
腎臓に関わる数値
シニア猫で最も重要視されるのが腎臓の数値です。
- BUN(血中尿素窒素):正常値の目安は18〜33 mg/dL。高いと腎臓の機能低下や脱水が疑われます。
- クレアチニン(Cre):正常値の目安は0.8〜1.8 mg/dL。腎臓病の進行度を見る指標として使われます。
- SDMA:より早期に腎臓の異常を発見できる新しい指標です。BUNやCreより早く数値に現れることがあります。
これらの数値が高い場合は多飲多尿や体重減少と合わせて確認するとより状況が把握しやすくなります。
肝臓に関わる数値
- ALT(GPT):正常値の目安は10〜100 U/L。肝細胞のダメージを示します。
- ALP:正常値の目安は10〜90 U/L。肝臓・胆道系の異常で上昇します。
血糖値
- GLU(血糖):正常値の目安は70〜150 mg/dL。高い場合は糖尿病が疑われます。ストレスでも一時的に上がるため、繰り返し測定して判断します。
貧血に関わる数値
- RBC(赤血球数)・HCT(ヘマトクリット):低い場合は貧血の可能性。シニア猫では腎臓病に伴う貧血もよく見られます。
検査結果の読み方のコツ
「H」「↑」が多くても慌てない
検査表に「H(High)」や「↑」がついていても、1項目だけ少し高い程度なら経過観察のことが多いです。複数の項目が同時に異常値の場合や、前回より大きく変化した場合に特に注意が必要です。
前回との比較が大切
1回の検査の絶対値より、前回・前々回との変化の傾向を見ることが重要です。数値が少しずつ上がっているのか、横ばいなのかで対応が変わります。シニア猫の健康診断の頻度を守って定期的に記録を残しておくのが理想です。
わからない数値は必ず聞く
「この数値はどういう意味ですか」「前回と比べてどうですか」と遠慮なく聞いてください。獣医師に説明してもらうことで、日常ケアに活かせる具体的な情報が得られます。
うちの17歳猫の場合
うちの猫の血液検査では、毎回BUNとクレアチニンをまず確認するようになりました。慢性腎臓病があるため、数値の変化を前回と比べながら先生に質問するようにしています。検査結果はスマホで写真を撮って記録しておくと、自宅でゆっくり見返せて便利です。
検査を受けるタイミング
シニア猫は年に2回(半年に1回)の血液検査が推奨されます。気になる症状がなくても定期的に数値の変化を追うことで、体重減少や食欲変化と合わせて早期発見につながります。
まとめ
シニア猫の血液検査では腎臓(BUN・クレアチニン)・肝臓(ALT・ALP)・血糖・貧血の数値が特に注目されます。1回の数値だけで判断せず、前回との比較と体調の変化を合わせて見ることが大切です。わからない数値は遠慮せず獣医師に質問してください。
※この記事に記載している数値はあくまで一般的な目安です。検査結果の解釈は担当の獣医師にご確認ください。


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