若い頃はおもちゃを振ればすぐに飛びついてきたのに、最近はちょっと動いただけで疲れたように座り込んでしまう。そんな姿を見ると、「運動不足なのかな」「もっと遊ばせたほうがいいのかな」と気になってしまいますよね。
結論から言うと、シニア猫に必要なのは運動量を増やすことより、猫のペースに合わせた短い遊びを毎日少しずつ続けることです。若い猫と同じ時間や強度で遊ばせようとしなくて大丈夫です。
シニア猫の運動量、どのくらいが目安?
猫種や体格にもよりますが、シニア猫の場合は1回3〜5分程度の遊びを1日に2〜3回に分けるくらいがちょうどいいと言われています。若い猫のように何十分も走り回らせる必要はなく、猫が「もういいや」という様子を見せたら、そこで終わりにして大丈夫です。
大事なのは時間の長さよりも、毎日続けられる頻度です。短くても体を動かす機会があると、筋力の低下をゆるやかにしたり、関節をこわばらせないことにつながると言われています。
激しく遊ばせなくていい理由
シニア猫は関節や心肺機能に若い頃ほどの余裕がないことが多く、急に高くジャンプさせたり、長時間追いかけっこをさせたりすると、かえって負担になることがあります。老猫が段差を登れない時に確認したいことでも触れていますが、着地の衝撃や踏ん張りは、見た目以上に体への負担になっている場合があります。
猫じゃらしを大きく振り回すよりも、床に近い位置でゆっくり動かして、軽くジャンプするかしないかくらいの高さで遊ばせるほうが、シニア猫には向いています。
うちの17歳猫の場合
うちの猫も、10歳を過ぎたあたりから明らかにおもちゃへの反応が鈍くなりました。以前と同じ調子で遊ばせようとしたら、途中で息が上がっているように見えて慌てて止めたことがあります。今は猫じゃらしを床すれすれで小さく動かし、猫が軽く手を伸ばす程度の遊びを1日に何度か短く挟むようにしています。それだけでも遊んだ後は満足そうな顔をしてくれるので、無理に長く続けなくていいんだなと感じています。
動きたがらない時に見ておきたいサイン
「年のせいで動かなくなった」と決めつけず、次のような変化があれば動物病院に相談したほうが安心です。
- 特定の足をかばうように歩く、着地を嫌がる
- 以前は登れていた場所に登ろうとしなくなった
- 遊びだけでなく、食欲や元気そのものが落ちている
- 急に体重が減ってきた
単なる加齢による変化なのか、関節や別の病気が関わっているのかは、見た目だけで判断するのが難しいこともあります。シニア猫が爪とぎをしなくなった時に考えられることでも触れているように、行動の変化は体調のサインであることも多いので、気になる変化が続くようなら早めに相談してみてください。
無理なく体を動かす工夫
短時間の遊びに加えて、キャットタワーの段差を低くしたり、滑りにくいマットを敷いたりするだけでも、猫が自分から動きやすい環境になります。長時間留守にする日は、シニア猫の留守番は何時間まで大丈夫かも参考にしながら、留守中に無理な動きをさせない工夫も合わせて考えてみるといいかもしれません。
運動用のおもちゃを新しく取り入れる場合も、猫が怖がらないか、飛びつく高さが負担になっていないかを見ながら、少しずつ試してみてください。
まとめ
シニア猫の運動は、量よりも「無理のない頻度で続けること」が大切です。短い遊びを毎日少しずつ、猫のペースに合わせて続けながら、動きたがらない様子が続く時は年のせいと決めつけず、動物病院にも相談してみてください。


コメント