老猫が毛づくろいしなくなったとき|家で見る変化と手入れ
老猫の背中や腰の毛がぼさぼさし、「前より毛づくろいをしなくなったかも」と気づくと心配になりますよね。年齢を重ねると手入れが上手にできなくなる猫はいますが、歳のせいだけで決めつけない方が安心です。
毛づくろいが減った理由は、見た目だけでは分かりません。まずはどの場所を舐めなくなったかを見て、歩き方、食べ方、体重、トイレなどの変化を一緒に確認します。
加齢だけで決めず、動きや口の様子も見ます
シニア猫は体を大きくひねったり、後ろ足を上げたりする動きが難しくなることがあります。背中や腰、お尻だけ毛づくろいが減ったなら、その場所へ体を曲げにくくなっていないか見てみましょう。
口の違和感、だるさ、体重の変化などが重なると、毛づくろいの回数が減ることもあります。毛づくろいの変化だけで原因を決めず、猫の一日の動きや食欲も一緒に見ることが大切です。
京都府長岡京市の乙訓どうぶつ病院による猫の毛づくろいが減ったときに考えたい病気と注意点でも、背中や後ろ足まわりの動かしにくさ、関節の痛み、口腔内の違和感、全身状態の変化を合わせて確認することが紹介されています。
毛づくろいが減った場所を確認します
- 背中・腰・しっぽの付け根:体をひねる動きが減っていないか
- お尻・後ろ足:トイレのあとに汚れが残っていないか
- お腹:触られるのを急に嫌がらないか
- 胸・前足:毛が脂っぽい、におう、固まっていないか
- 顔まわり:食べこぼし、よだれ、口臭が増えていないか
毎日全身を調べる必要はありません。撫でる時に左右差を見て、気になる場所をスマホで撮ります。同じ明るさで数日おきに比べると、毛玉や汚れの広がりを説明しやすくなります。
歩き方・食事・体重・トイレも一緒に記録します
ジャンプを避ける、階段の前で止まる、寝起きの歩き方が硬い場合は、毛づくろいに必要な姿勢もつらい可能性があります。シニア猫の関節炎サインと動きの見方も参考にしてください。
食べる量、体重、飲水量、尿や便の回数も短くメモします。食事を落とす、片側だけで噛む、口臭が強くなるなど、口まわりの変化があれば一緒に伝えます。
毛並みそのものの変化はシニア猫の毛並みが悪くなった時に見るポイントで整理しています。二つの記事を重ねて見ると、毛の状態と行動の変化を分けやすくなります。
家では短時間のやさしい手入れにします
猫が触らせてくれるなら、柔らかいブラシで一〜二回とかすところから始めます。立ったままより、滑りにくいマットやいつもの寝床で行う方が姿勢を保ちやすくなります。
一度に全身を仕上げようとせず、背中だけ、片側だけでも十分です。しっぽを強く振る、耳を伏せる、体を硬くする、振り返って手を見る様子が出たら止めます。嫌がる猫を押さえつけると、次から触られること自体を避けやすくなります。
皮膚に近い毛玉へハサミを入れるのは避けてください。猫の皮膚は毛玉と一緒に持ち上がっていることがあり、見分けにくいためです。固い毛玉、皮膚の赤み、便で汚れた毛は、動物病院や猫の扱いに慣れた専門家へ相談します。
動物病院へ相談したい変化
- 毛づくろいが急に減った
- 触ると痛がる、怒る、逃げる場所がある
- 食欲低下、体重減少、吐く、元気がない変化が重なる
- 皮膚が赤い、湿っている、においが強い
- 毛玉が皮膚を引っ張り、歩きにくそう
Cornell Feline Health Centerのシニア猫のケア情報でも、高齢猫は若い猫より毛づくろいが上手にできなくなり、毛玉や皮膚の変化につながることがあると説明されています。
まとめ
老猫が毛づくろいをしなくなったら、毛の見た目だけではなく、舐めなくなった場所と体の動きを見ます。歩き方、食事、体重、トイレも一緒に記録すると、相談時に伝えやすくなります。
家での手入れは短時間で、嫌がる前に終えます。急な変化、痛がる様子、食欲や体重の変化があれば、年齢のせいと決めず動物病院へ相談してください。


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