高齢猫が急に抱っこを嫌がる時に考えられること
ずっと抱っこ好きだったのに、最近ちょっと触れただけで嫌がる。腕の中で暴れて逃げていく。そんな変化に気づくと、「嫌われた?」「どこか痛いのかな」と、ちょっとした不安がよぎりますよね。
結論から言うと、高齢猫が抱っこを嫌がるようになる理由はひとつではありません。体の痛みが関係していることもあれば、単に好みが変わっただけのこともあります。まずは焦らず、どんな時に嫌がるかを観察するところから始めてみましょう。
まず考えられる体の変化
年齢を重ねた猫は、関節や骨に負担がかかりやすくなります。抱き上げる時の姿勢や、体を支える力が痛みにつながっている場合があります。特定の場所を触られた時だけ嫌がる、鳴き声をあげる、体をこわばらせるといった様子があれば、痛みのサインかもしれません。
関節まわりの変化については、シニア猫の関節炎サインもあわせて確認しておくと、抱っこを嫌がる理由が見えてくることがあります。
環境や気持ちの変化も関係する
体の痛みがなくても、高齢になると音や振動、視界の変化に敏感になることがあります。抱き上げられる瞬間の浮遊感や、いつもと違う体勢が、以前より不安に感じられるようになるのかもしれません。
また、単純に「今はそっとしておいてほしい」という気分の問題であることも珍しくありません。猫にも機嫌はありますし、抱っこの好みが年齢とともに変わるのは自然なことです。
うちの17歳猫の場合
うちの猫も、若い頃はよく抱っこをせがんできたのに、ここ数年はさっと降りたがるようになりました。最初は寂しく感じましたが、よく見ると膝の上でも横座りの体勢を嫌がるようで、関節の動きが硬くなっているのを病院で指摘されました。今は無理に抱っこせず、猫が自分から乗ってくる時だけ受け止めるようにしています。
無理に抱っこしない工夫
- 猫が自分から近づいてきた時だけ抱き上げる
- 抱く時は体全体をしっかり支え、急に持ち上げない
- 嫌がる素振りが出たらすぐに降ろす
- スキンシップは抱っこ以外の方法(撫でる、そばにいる)でも十分と考える
抱っこを嫌がるようになったからといって、愛情が減ったわけではありません。猫のペースに合わせたスキンシップに切り替えていくだけで十分です。
動物病院に相談したいサイン
次のような様子がある場合は、加齢によるものと決めつけず、一度動物病院に相談してみましょう。
- 触られると鳴く、噛む、体をこわばらせる場所がある
- 歩き方がぎこちない、段差を避けるようになった
- 体重が減ってきた、毛づくろいの範囲が狭くなった
体の痛みは、猫自身がうまく伝えられないぶん、飼い主の観察が頼りになります。「様子を見る」より先に一度診てもらう方が、安心につながることも多いです。
まとめ
高齢猫が抱っこを嫌がるようになる背景には、関節や体の痛み、感覚の変化、単純な好みの変化など、さまざまな理由が考えられます。無理に抱こうとせず、猫のペースに合わせたスキンシップに切り替えながら、気になる様子があれば動物病院にも相談してみてください。


コメント