高齢猫の糖尿病サイン|水をよく飲む・痩せてきた時に確認したいこと
「最近、水をすごくよく飲むようになった」「ご飯はちゃんと食べているのに痩せていく」——シニア猫と暮らしていると、こんな変化が気になることがあります。
これらは猫の糖尿病と関連があるサインのひとつです。ただし、同じような症状が出る病気は他にもあるので、「糖尿病かも」と焦る前に、まず家で確認できることを整理してみましょう。
猫の糖尿病とはどういうものか
猫の糖尿病は、インスリンの働きが不十分になり、血液中のブドウ糖がうまく利用できなくなる病気です。エネルギーとして使えないため、体は脂肪やたんぱく質を消耗しながら動こうとします。
中〜高齢の猫、特に肥満気味の去勢したオス猫に多いとされていますが、メス猫や細身の猫にも発症することがあります。
家で気づきやすいサイン
以下の変化が重なって見られる時は、糖尿病を含む何らかの病気が関係している可能性があります。
水をよく飲む・おしっこが増える
血液中の糖分が増えると、それを薄めようとして体が水を求めます。水を飲む量が増えると同時に、尿の量や回数も増えます。以前より頻繁にトイレに行っていると気づいた場合は、量を記録しておくと動物病院での診察時に役立ちます。
食欲があるのに体重が減る
よく食べているのに体重が落ちる——これは糖尿病のサインのひとつです。エネルギーを取り込めず、体の筋肉や脂肪が消費されていきます。背骨が触りやすくなった、抱っこした時に軽くなった感じがする、といった変化も体重減少のサインです。
毛並みが悪くなる・元気がない
被毛のツヤがなくなってくることがあります。また、以前と比べて動きたがらない、遊びに反応しなくなったと感じたら、体全体のコンディションが落ちているサインかもしれません。
うちの17歳猫の場合
うちの猫は慢性腎臓病があるのですが、「水をよく飲む」「おしっこが多い」という点は腎臓病とも共通しているため、どちらが原因か判断するのが難しいと感じたことがあります。似た症状が複数の病気で出る場合があるので、気になったら血液検査で確認するのが一番確実です。
進行すると出てくるサイン
糖尿病が進行すると、「元気消失・食欲低下・嘔吐」が見られ、さらに悪化するとケトアシドーシスという重篤な状態になることがあります。こうなると治療が難しくなるため、早めに気づくことが大切です。
「なんとなくいつもと違う」という感覚も大切にしてください。
動物病院に相談するタイミング
以下のような変化が続く場合は、動物病院に相談することをおすすめします。
- 水を飲む量が明らかに増えた(1週間以上続く)
- 食欲があるのに体重が落ちている
- おしっこの量や回数が増えた
- 元気がなく、毛並みが悪くなってきた
「大げさかな」と思う気持ちはよくわかります。でも糖尿病は早期に発見して管理を始めることで、猫のQOL(生活の質)を保ちやすくなります。シニア猫の定期健診(年に2回が目安)を活用するのもひとつの方法です。
体重を記録しておくと気づきやすい
「痩せてきた気がする」は感覚だけだと判断が難しいです。月に1〜2回、同じ条件で体重を測って記録しておくと、変化に気づきやすくなります。
ペット用の体重計を使うと猫だけの体重を計りやすいです。なければ、抱っこした状態で体重計に乗り、人間だけの体重を引く方法でもおおよその目安はわかります。
まとめ
高齢猫の糖尿病は、多飲多尿・食欲があるのに痩せる・毛並みの悪化といったサインが出ることがあります。ただし同じ症状が出る病気は他にもあるため、「糖尿病だ」と決めつけずに、気になる変化があれば動物病院で血液検査を受けることをおすすめします。
普段から体重や飲水量を記録しておくと、診察時に正確な情報を伝えやすくなります。「気のせいかな」と感じた段階で記録を始めておくのが一番です。
※この記事は獣医師の診断に代わるものではありません。猫の体調に不安がある場合は、かかりつけの動物病院にご相談ください。



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