いつものように撫でていたら、指先に何かポコッとした感触があって「あれ?」と手が止まる。よく触ってみるとやっぱりしこりのようなものがある——高齢の猫でこういう経験をすると、一気に不安になりますよね。
結論から言うと、しこりを見つけたからといって、すぐに悪いものだと決めつける必要はありません。ただし自己判断で様子を見続けるのではなく、まずは動物病院で触ってもらい、専門的に確認してもらうことが大切です。
しこりに気づいたら、まず家で確認したいこと
病院を受診する前に、次のような点をメモしておくと、獣医師に説明しやすくなります。
- 大きさ(だいたい何ミリ・何センチくらいか)
- 硬さ(コリコリと硬いか、プヨプヨと柔らかいか)
- できている場所(皮膚の表面か、皮膚の下か)
- 触ると痛がるかどうか
- 気づいてからどのくらいで大きくなったか
可能であれば、定規や物差しと一緒に写真を撮っておくと、次に触った時や診察の時に大きさの変化を比べやすくなります。
大きさや硬さだけで良性・悪性は判断できない
「柔らかいから大丈夫」「小さいから様子を見よう」と思いたくなる気持ちはよくわかりますが、しこりの見た目や触った感触だけで、良性か悪性かを飼い主が判断するのは難しいと言われています。シニア猫の健康診断はいつ・どのくらいの頻度で行けばいい?でも触れていますが、定期的な健康診断のタイミングで一緒に触ってもらうのもひとつの方法です。
逆に、痛がる様子がなく小さいままでも、念のため検査をしてみたら治療が必要だったというケースもあります。見た目の印象だけで安心せず、専門的に診てもらうことが結局は一番の近道になります。
うちの17歳猫の場合
うちの猫も、去年の冬にお腹のあたりを撫でていて小さなしこりに気づいたことがありました。触った感じは柔らかく、痛がる様子もなかったので少し様子を見てしまったのですが、2週間ほどでひと回り大きくなった気がして病院に連れて行きました。診察では針を刺して細胞を調べる検査をしてもらい、結果的には心配のないタイプのものでしたが、「大きくなるスピードが早い場合は早めに見せてください」と言われ、様子を見すぎなくてよかったと感じています。
早めに相談したほうがいい変化
次のような様子があれば、様子見を続けずに早めの受診をおすすめします。
- 数日〜数週間で明らかに大きくなっている
- 触ると痛がる、猫が気にして舐め続けている
- 表面が赤くなったり、皮膚が破れて出血している
- 食欲や元気にも変化が出てきた
反対に、変化がゆっくりで猫自身も気にしていない場合でも、一度は病院で触ってもらい、必要であれば検査の要否を相談しておくと安心です。
日頃のグルーミングでチェックする習慣を
しこりは、日頃のブラッシングや撫でる時間の中で見つかることがほとんどです。シニア猫の毛並みが悪くなってきた時に見るポイントと合わせて、体を触る習慣そのものが早期発見につながります。見つけた日付や大きさをスマホのメモに残しておくと、次の変化にも気づきやすくなります。
まとめ
高齢猫のしこりやできものは、大きさや硬さだけで良性・悪性を判断できるものではありません。気づいたらまず大きさや硬さ、変化のスピードを記録し、自己判断で様子を見続けず、動物病院に相談してみてください。日頃から体に触れる習慣が、変化に早く気づく一番の方法になります。


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