名前を呼んでも振り向かない。缶を開ける音に反応しなくなった。後ろから近づくと、びっくりして飛び上がる。そんな様子が増えてきたら、「年のせいかな」と思いながらも、少し気になりますよね。
猫の聴力は年齢とともに少しずつ落ちていくことがあります。ただ、猫は音以外の情報でも十分に暮らせる動物なので、飼い主が気づくころには結構進んでいる、ということも珍しくありません。まずは、家で確認できるサインから見ていきましょう。
家で気づける聴力低下のサイン
- 名前を呼んでも振り向かない、耳だけ動く程度になった
- インターホンや物音に反応しなくなった
- 後ろや横から近づくと、驚いて飛びのく
- 寝ている時に呼んでも起きない
- 自分の鳴き声が以前より大きくなった、または声の調子が変わった
片耳だけ反応が鈍い場合もあれば、両耳とも徐々に落ちていく場合もあります。左右で音への反応が違うと感じたら、その点も含めてメモしておくと診察の時に伝えやすくなります。
原因になりやすいもの
加齢による内耳の変化が背景にあることが多いですが、耳垢の詰まりや外耳炎、まれに他の病気が関わっていることもあります。家での観察だけでは、加齢による自然な変化なのか、治療できる原因があるのかを見分けることはできません。気になる変化があれば、耳の中を実際に診てもらうのが安心です。
うちの17歳猫の場合
うちの猫も、去年あたりから呼びかけへの反応が鈍くなりました。最初は「無視されてるのかな」くらいに思っていたのですが、掃除機をかけても逃げなくなったことに気づいて、さすがにおかしいと思い始めました。病院で耳の中を診てもらったところ、耳垢や炎症は特になく、加齢による変化だろうという話でした。診断がついたことで、こちらの接し方を変えるきっかけになったのはよかったです。
聴力が落ちてきた猫との暮らし方の工夫
- 近づく時は足音や振動で気配を伝えてから触れる
- 後ろからではなく、視界に入る位置から声をかける
- 床を軽くトントンする、照明をパッとつけるなど、音以外の合図を作る
- 寝ている場所の近くで急に物を落とさない、大きな音を立てない
- 外に出る可能性がある環境では、車の音や他の動物の接近に気づきにくくなる分、脱走対策をこれまで以上に見直す
驚かせてしまうと、猫にとってはストレスになりますし、とっさに引っかいたり噛んだりしてしまうこともあります。「驚かせない工夫」を先に作っておくと、お互い穏やかに過ごせます。
見守りの中で意識したいこと
聴力が落ちてくると、インターホンや来客に気づかず、いつもと違う行動を取ることがあります。留守中の様子が気になる場合は、見守りカメラで物音への反応を確認してみるのも一つの方法です。ただし、カメラはあくまで様子を知る道具で、聴力の状態を診断できるものではありません。
動物病院に相談したいサイン
- 耳を気にしてかく、頭を振る仕草が増えた
- 耳の中から嫌なにおいがする、汚れが目立つ
- 片耳だけ極端に反応が悪い
- ふらつきや首をかしげる様子など、聴力以外の症状も一緒に見られる
こうした様子がある場合は、加齢だけでは説明できない原因が隠れていることもあります。「年だから仕方ない」と決めつけず、一度耳の中を診てもらうと安心です。
まとめ
高齢猫の聴力低下は、名前への反応や物音への反応の変化から気づけることが多いです。驚かせない接し方や合図の工夫で、猫の負担はかなり減らせます。耳の汚れやかゆみなど、他の症状が一緒にある場合は、動物病院で耳の中を診てもらいましょう。



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