シニア猫を保護・譲渡で迎える時に知っておきたいこと

猫の時事・読みもの

譲渡会のサイトを眺めていると、若い猫や子猫の写真に混じって、シニアの猫が載っていることがあります。人懐っこそうな顔をしていても、「もう歳をとった子だから」と選ばれにくい傾向があるとよく聞きます。

気になりつつも、「今からシニアの子を迎えて大丈夫かな」「すぐに病気になったらどうしよう」と迷う人は多いと思います。今日は、シニア猫と暮らしてきた飼い主の目線で、迎える前に考えておきたいことを書いてみます。

シニア猫と暮らしてきたからこそ思うこと

うちのみぃは今17歳です。若い頃はやんちゃで手がかからないぶん心配も少なかったのですが、シニアになってからは水を飲む量、食欲、寝ている時間、ちょっとした変化に目を配る日々になりました。

正直、手間は増えました。でも、落ち着いて甘えてくる時間や、こちらの生活リズムに合わせてくれる穏やかさは、若い頃にはなかったものです。シニア猫と暮らすことは、心配ごとと同じくらい、静かな安心も一緒についてくると感じています。

シニア猫を迎える時に考えておきたいこと

医療費と通院の頻度

高齢の猫は、若い猫より通院の頻度が上がりやすい傾向があります。健康診断や持病のケアで、想定より医療費がかかることも珍しくありません。ペット保険の加入条件や、月々どのくらいの医療費なら無理なく続けられるかは、迎える前に考えておきたいポイントです。

すでに持病がある場合もある

保護猫の中には、腎臓や歯、皮膚などにすでに持病を抱えている子もいます。譲渡団体に、わかっている範囲の健康状態や、これまでの通院履歴を確認しておくと安心です。「完璧に健康な猫」を条件にするのではなく、「どこまでなら自分が向き合えるか」を考える方が現実的だと思います。

環境の変化に慣れる時間がかかることがある

シニア猫は、新しい環境やにおい、生活リズムに慣れるまで、若い猫より時間がかかることがあります。最初は物陰に隠れて出てこない、食欲が落ちるといったことも珍しくありません。焦らず、猫のペースで慣れてもらう気持ちの余裕が必要です。

一緒にいられる時間について

シニア猫を迎えるということは、一緒に過ごせる時間が若い猫より短いかもしれない、という現実も含みます。それでも、その子の残りの時間を穏やかに過ごしてもらえることに意味を感じる人もいます。ここは正解のある話ではなく、迎える人それぞれの気持ちで決めることだと思います。

迎える前に確認しておきたいこと

  • これまでの健康状態や既往症がわかる範囲で開示されているか
  • 先住猫や家族構成との相性を考えられているか
  • 通院できる動物病院が近くにあるか
  • フードやトイレなど、シニア猫向けの環境をすぐ整えられるか
  • 譲渡後もトライアル期間や相談窓口がある団体かどうか

譲渡団体によっては、トライアル期間を設けているところもあります。迷った時は、いきなり決めずに一度相談してみるのもひとつの方法です。

迎えないという選択も、もちろんある

今の生活状況や仕事の忙しさ、金銭的な余裕によっては、「今は迎えない」という判断も大切な選択です。無理をして迎えて、途中で十分なケアができなくなる方が、猫にとってもつらいことになります。

今すぐ迎えられなくても、里親探しの拡散に協力する、保護活動をしている団体を知っておく、といった関わり方もあります。

最後に

シニア猫は「もう歳だから」と見過ごされがちですが、穏やかに寄り添ってくれる子も多いです。もし気になる出会いがあったら、医療費や通院のこと、環境づくりのことを一つずつ確認しながら、自分の生活に合うかどうかを考えてみてください。

迎える、迎えない、どちらの選択も、その猫のことを思っての判断であれば十分だと思います。

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