多頭飼いの猫、災害時の避難はどうする?|一人で複数を連れて逃げる備え

迷子・防災

多頭飼いの猫、災害時の避難はどうする?|一人で複数を連れて逃げる備え

猫を何匹か飼っていると、災害のニュースを見るたびに「もし一人の時に地震が来たら、全員連れて逃げられるかな」と不安になりますよね。一匹でも大変なのに、複数となると想像もつかない、という声をよく聞きます。

結論から言うと、全部を完璧にこなす必要はありません。大切なのは「誰がどの子を運ぶか」を先に決めておくことと、一人でも運べる方法を一度試しておくことです。多頭飼いならではの備えを整理します。

まず「誰がどの子を運ぶか」を決めておく

家族がいる場合は、平常時に担当を割り振っておきます。「お父さんは茶トラとキジトラ、お母さんは三毛」というように、猫と運ぶ人をひも付けておくと、当日に迷いません。

一人暮らしや、日中は一人になる家庭では、そもそも一人で何匹まで運べるかを現実的に考えます。無理に全員を一度で運ぼうとせず、優先順位や運び方を先に決めておくことが、パニックを防ぎます。

一人で複数を運ぶ、現実的な方法

一人で複数の猫を運ぶなら、道具の組み合わせがカギになります。

  • キャリーは原則「頭数分」用意する(1つに詰め込まない)
  • 両手が空くリュック型キャリーと、手持ちキャリーを組み合わせる
  • 飛び出し防止に、洗濯ネットへ入れてからキャリーに移す
  • 近距離なら、複数が入る大きめのソフトケージを1つ使う手も

猫を入れたキャリーは思った以上に重くなります。頭数分を実際に持って、玄関から少し歩けるか一度試しておきましょう。キャリー選びは災害時に使いやすい猫用キャリーの選び方も参考にしてください。

うちの17歳猫の場合

わが家は今は一匹ですが、以前は二匹と暮らしていました。二匹を一人で動物病院へ連れて行くだけでも、当時はかなり手こずったのを覚えています。

一匹をキャリーに入れている間に、もう一匹が奥へ隠れてしまう。あの「片方を確保している間に、もう片方が逃げる」感覚は、多頭飼いの人なら分かってもらえると思います。だからこそ、普段からそれぞれがキャリーに慣れているかが、いざという時に効いてきます。

避難先では、猫同士をどう分けるか

普段は仲が良くても、災害時の強いストレスで、猫同士がいつも通りに過ごせるとは限りません。慣れない場所では、ケンカや体調不良が起きやすくなります。

避難先では、できれば猫ごとにスペースを分けられると安心です。折りたたみサークルを頭数分、あるいは仕切れる大きさを用意しておくと、お互いのストレスを減らせます。避難生活の準備は猫と避難生活を乗り越えるための準備にまとめています。

持ち物は「頭数分」で考える

多頭飼いで見落としやすいのが、持ち物の量です。人数ではなく、猫の頭数で必要量が変わります。

  • フード・水:頭数 × 日数分
  • トイレ・猫砂:多いほど場所を取るので、簡易トイレを頭数分
  • 迷子札:全頭に。似た柄の子は特に、個体が分かる写真も
  • 薬・療法食:その子専用のものを、取り違えないように分けて

基本の揃え方は猫の防災グッズ準備リストと同じですが、量を頭数分に増やす意識が大切です。

全部は無理でも、今日できること

  • それぞれの猫の全身写真を1枚ずつ、スマホに保存する
  • キャリーを頭数分そろっているか確認する(足りなければ1つずつ)
  • 家族で「誰がどの子か」を話しておく
  • 全頭の迷子札の連絡先が、今のものか確認する

薬や持病のある子がいる家庭は、災害時にどれくらい予備を持てるか、かかりつけの動物病院へ相談しておくと安心です。

まとめ

多頭飼いの避難で大切なのは、「誰がどの子を運ぶか」を先に決めることと、一人でも運べる方法を一度試しておくことです。持ち物は頭数分で考え、避難先では猫ごとにスペースを分けられると、みんなのストレスが減ります。

完璧を目指さなくて大丈夫です。まずは全頭の写真を保存する、キャリーの数を数える——そんな小さな一歩から始めてみてください。

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