「最近、毛のつやがなくなってパサついてきた気がする」「触るとゴワゴワして、以前のなめらかさがない」——シニア猫と暮らしていると、こんな見た目の変化に気づくことがあります。年のせいかなと思う一方で、何か病気が隠れているのではと心配になる人も多いのではないでしょうか。
毛並みの変化は、老化にともなって自然に起きることも多いですが、毛づくろいの減少や体重・食欲の変化と一緒に起きている場合は、体調のサインであることもあります。このページでは、毛並みが悪くなる主な理由と、家で確認しておきたいポイントをまとめました。
毛並みが悪くなる主な理由
シニア猫の毛並みが変化する理由には、いくつかのパターンがあります。もっとも多いのは、加齢による皮脂分泌や新陳代謝の変化で、これ自体は病気とは限りません。
一方で、毛づくろいの回数が減ることで毛並みが乱れているケースもあります。関節炎で体を丸めにくくなった、肥満でお尻や背中に届きにくくなった、口の中に痛みがあって舌を使いにくい、といった理由が背景にあることもあるため、「毛並みだけ」を見るのではなく、毛づくろいの様子もあわせて見ておきたいところです。
家で確認したいポイント
毛並みの変化に気づいたら、次のような点もあわせて確認してみてください。
- 毛づくろいの回数や時間が以前より減っていないか
- 背中やお尻など、届きにくい場所の毛だけが荒れていないか
- 体重が減っていないか、食欲にムラがないか
- 毛玉や抜け毛の量が急に増えていないか
- 皮膚にフケ、赤み、しこりなどがないか
毛並みの変化が単独で起きているのか、他の変化と重なっているのかを見るだけでも、判断の材料が増えます。
うちの17歳猫の場合
うちのみぃは、ある時期から背中の毛がパサついて、毛玉もできやすくなりました。最初は「年をとったからかな」くらいに思っていたのですが、よく見ると毛づくろいをしている時間自体が短くなっていることに気づきました。
病院で相談したところ、軽い関節の違和感があり、体を丸めて背中を舐めるのがつらくなっていたようです。毛並みだけを見ていたら気づかなかったかもしれない、と今振り返って思います。
動物病院に相談したい目安
次のような様子が重なっている場合は、年齢のせいと決めつけず、一度動物病院に相談してみてください。
- 毛並みの悪化と同時に、体重減少や食欲不振がある
- 毛づくろいの回数が明らかに減った
- 特定の場所だけ毛玉や汚れが目立つ
- 皮膚に赤みやフケ、しこりがある
毛並みの変化だけでは判断が難しいことも多いので、気になる場合は一度診てもらうと安心につながります。
日々のケアでできること
毛づくろいが行き届きにくい場所は、ブラッシングで補ってあげると負担を減らせます。短時間でも毎日続けられる範囲で、無理に引っ張らずに行うのがポイントです。
フードの見直しも選択肢の一つですが、フードだけで毛並みが必ず改善するわけではありません。シニア猫のフード選びで確認したい年齢・体調・食べやすさも参考にしながら、無理のない範囲で試してみるくらいがちょうどいいと思います。
関節の違和感が毛づくろいに影響しているケースについてはシニア猫の関節炎サイン|動きが鈍くなった時に見るポイントもあわせて確認してみてください。
まとめ
シニア猫の毛並みの変化は、老化による自然なことも多い一方で、毛づくろいの減少や体重・食欲の変化と重なっている場合は体調のサインであることもあります。毛並みだけでなく、普段の行動もあわせて観察してみてください。
気になる変化が重なっている場合は、自己判断せず、かかりつけの動物病院に相談することをおすすめします。



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