シニア猫が食べやすい食器の選び方|高さ・形・ひげへの負担を確認

シニア猫の暮らし

「最近なんか食べにくそうにしてる」「食べた後に吐くことが増えた」——シニア猫と暮らしていると、こんなことが気になりはじめる時期があります。

フードを変えてみたり、量を少し減らしてみたり。でも実は、食器そのものが合っていないことが原因になっているケースもあります。

今回は、シニア猫の食器選びで確認したいポイントをまとめました。購入を迷っている方の参考になればと思います。

うちの17歳猫の場合

うちの猫は13歳を過ぎたころから、ご飯を食べながら何度か顔を上げるようになりました。途中で止まって、また口をつけて…を繰り返す感じ。食欲はあるのに、なんだか食べにくそうで。

最初はフードのせいかと思って切り替えたのですが、変わらず。試しに食器の下に本を2冊重ねてみたら、すっとご飯の前に座って食べ終えました。

それ以来、食器の高さが体に合っているかどうかを気にするようになりました。

シニア猫が食べにくくなる4つの理由

首や関節が痛い

高齢になると、関節や首まわりに痛みや違和感が出てくることがあります。床に置いた低い食器に顔を向け続けるのが、じわじわ負担になるんです。

人間で言えば、床に置いた皿から前かがみで食べ続けるようなイメージ。猫も同じで、若い頃は気にならなくても、年齢とともにつらくなることがあります。

ひげが当たる(ひげ疲れ)

深さのある小さな器だと、食べるたびにひげが器の縁に当たります。猫のひげはとても敏感なので、これが不快でご飯から離れてしまうことがある。「ひげ疲れ(ウィスカー・ストレス)」と呼ばれる状態です。

特にシニア猫は感覚が敏感になる場合があり、若い頃は平気だった器でも気になりはじめることがあります。

器が滑る

プラスチック製の軽い食器は、舌でなめるたびにずれていきます。若い猫なら追いかけながら食べますが、シニア猫は追うのが面倒になって途中でやめてしまうこともあります。

量が減って器の底まで届かない

食べる量が減ってきたシニア猫には、深さのある器も合わなくなります。底に少量しか入っていない状態だと、顔が奥まで入らず食べ残してしまうことがあります。

食器を選ぶ時に確認したいこと

高さ(スタンドタイプか傾斜があるもの)

地面から少し高さのある食器台や、傾斜がついた食器は、猫が首を下げすぎなくて済みます。

目安としては、猫が立った状態でほぼ水平に口をつけられる高さが理想的とされています。ただし個体差があるので、最初は本や台紙で高さを試してみるのが確実です。

「それで食べ方が変わった」と感じたら、専用の食器台を探してみてください。

口の広さ(ひげが当たらないか)

浅くて口が広い器だと、ひげが縁に当たりにくくなります。平皿に近い形や、傾斜があって底が広いタイプが向いています。

深さがあって口が狭い器は、ひげへの負担になりやすいので避けた方が無難です。

安定性(滑り止め付きか)

食器の底に滑り止めがついているか、または重さがある程度あるかを確認してください。陶器製は滑りにくく、安定感があります。

軽いプラスチック製なら、シリコン製の滑り止めマットと組み合わせて使うのも一つの方法です。

材質(プラスチック・陶器・ステンレス)

それぞれ特徴があります。

  • プラスチック:軽くて価格が安い。ただし傷がつきやすく、傷の中に細菌が繁殖しやすい面もある。定期的に交換するのがおすすめ
  • 陶器:重さがあって滑りにくい。洗いやすく清潔に保ちやすい。割れやすいのが難点
  • ステンレス:耐久性が高く、清潔に保ちやすい。軽量なものもあるので、滑り止め付きかどうかを確認する

シニア猫には陶器かステンレスの方が扱いやすいケースが多いです。

洗いやすさ

毎日洗うものなので、洗いやすさも大事です。凸凹が多い形や、パーツが多いものは手間がかかります。シンプルな形の方が長続きします。

買わなくてもいい場合もある

食器を買い替える前に、今使っている器の下に本や板を置いて高さを試してみてください。それで食べ方が変わらないなら、高さの問題ではないかもしれません。

ひげ疲れが疑われる場合は、平皿にフードを広げて与えてみて、食べ方が変わるか確認する方法もあります。

グッズを増やすより先に、今の環境で試せることを試してみることをおすすめします。

食器を変えても食欲が戻らない時は

食器を変えても食べる量が戻らない、食べにくそうにする場面が続く場合は、別の原因が考えられます。

  • 口の中(歯周病、口内炎)の痛み
  • 消化器系の変化
  • 腎臓や甲状腺などの病気
  • フードへの飽き

食器ではなく体の変化が原因のこともあります。「食べ方がおかしいな」と感じたら、動物病院に相談してみてください。口の中を見てもらうだけでも、原因がはっきりすることがあります。

まとめ

シニア猫の食器を選ぶ時に確認したいポイントをまとめます。

  • 高さが合っているか(首や関節への負担を減らす)
  • ひげが当たらない形か(浅くて口が広いタイプ)
  • 滑らないか(重さがある、または滑り止め付き)
  • 洗いやすい材質か

まず今の食器で高さを試してみて、食べ方が変わるなら食器台を検討するのが順番としてやりやすいです。

それでも気になることがあれば、かかりつけの動物病院で相談してみてください。食欲や食べ方の変化は、体の変化と結びついていることもあります。

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